虐待の後遺症

身体的虐待とは?後遺症の特徴や回復方法はある?

シリーズ虐待の後遺症ー身体的虐待と後遺症の特徴と回復

虐待の中でも種類はたくさんありますが、今回は身体的なものについて解説します。

後遺症の特徴や回復方法についても説明していくので、参考にしてみてください。

身体的虐待は気づかれやすいが隠しやすい

身体的虐待とは殴る蹴るなどの暴行から、刃物などを使って切りつける、真冬に外へ追い出す、お風呂に沈める、拘束するなどの行為のこと。

直接の行為については傷が残るので、周囲には気づかれやすいという特徴があります。

ただしそれと同時に加害者にも認知されるので、服の下など、隠れる場所にのみ暴行を加えることが多いのも事実です。

また真冬に外へ追い出す・お風呂に沈めるなどの行為については、身体的虐待のなかでも傷が残らないため気づかれにくいものとなります。

子どもの泣き声や物音に気づいた近隣住民が通報して発覚することが多いのですが、証拠が残らない限り、”しつけ”といわれてしまうと周囲の人はなかなか手を出せません

このことから発見が遅れるパターンがほとんどです。

虐待の後遺症の例とは?

ここからは、身体的虐待の後遺症について解説していきます。

心理的後遺症については、こちらの記事をご覧ください。

あざや火傷の跡などの傷が残る

大きな火傷や深い傷などであれば、いくら幼いころに受けたものでも消えないということが多いです。これを消すには皮膚移植などの手段があります。

ただ虐待の後遺症として精神的な病気を抱えている人も多く、手術を受けられるほどの十分な収入がない人がほとんどです。

傷がコンプレックスになることが多いので、身体的虐待の後遺症としてはもっとも認識しやすいものだといえます。

PTSDやパニック障害などに繋がる

PTSDとは(中略)生死にかかわるような実際の危険にあったり、死傷の現場を目撃したりするなどの体験によって強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってこころの傷(トラウマ)となり、何度も思い出されて当時と同じような恐怖を感じ続けるという病気です。

厚生労働省

幼いころに何度も受けた暴力の経験から、大人になって注意されただけで「殴られる」と怯えてしまったり、体調を崩してしまうといった後遺症があります。

また小さな空間に閉じ込められた経験から、電車などの逃げ道がないものが苦手になることも。

”自分が我慢すればいい”などの思い込みに

子どものころは虐待されている家庭を普通と認識しているので、暴力をふるう大人よりも”できなくて怒られるようなことをする自分が悪い”と考えます。

これが習慣化すると”全ての事象において自分が我慢すればいい”と考えやすくなるのです。

相手が悪いことも自分のせいにしてしまい、さらに虐待の経験から口外してはいけないという考えが植え付けられていることから、さまざまな後遺症へと発展する可能性もあります。

虐待の後遺症を回復させる方法

そんな厄介な身体的虐待の後遺症ですが、時間はかかっても回復することはできます。その為の方法を一部紹介します。

自分でできるものからカウンセラーなどの専門知識を必要とするものまであるので、ぜひ試してみてください。

自分の気持ちに気づく練習をする

虐待を受けてきた人は基本的に周囲の様子を伺い、自分がどうすればいいのかを考えて行動することが多いですよね。

でもここには、自分がどうしたいのかという心は存在していません

”どうあるべきなのか、ではなく、どうしたいのか”

ここに気づく練習をしていくことが、自分の本当の気持ちを知ることに繋がります。

もちろんカウンセリングなどを利用するのもおすすめですが、自分でできる策として日記をつけてみてください。

今日1日を振り返ったときに”自分がやりたくてしたこと”、”本当はこうしたかったけどできなかったこと”などを書くだけ。

誰にも見られない日記なので、本心を書いても大丈夫です。少しずつ自分の気持ちを取り戻していきましょう。

スルースキルではなく自分を守るスキル

今まで自分が傷つこうがその場に合わせて謝ったり、笑ったりしてきませんでしたか?

でもそれは自分の気持ちに蓋をして、涙が出ないように誤魔化しているだけ。

つもりに積もった感情は溜めこんでいると心の病気に繋がります。

あなたにとって”なにかをスルーするためのスキル”はもう十分すぎるくらい育ちました。

次は”自分と自分の心を守るスキル”をつけていきましょう。

正当に評価される経験を積むワーク

虐待を受けてきた人にとって、普通なのは”批判”です。

そこで自分の存在や考えについて批判され慣れている人に、正当に評価される経験をしてもらうワークがあります。

  • 課題を出されてこなす→ゴールできたこと自体を評価される
  • 実力以上のものが完成→褒められる
  • 自分の意見を述べる→受容されたうえで改善案を出される

これらは社会生活の中での”普通な評価”ですが、この正当な評価をされる経験をすることで怖がることなく自分の意見をいえるようになるのです。

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