虐待の後遺症

虐待の後遺症ー心理的な虐待としつけの違いとは?

虐待の後遺症ー心理的な虐待としつけの違いとは

”虐待”と言われて思いつくのは、身体的な傷をつけられたりすることでしょうか?

もちろん間違ってはいないのですが、その認識では当事者も支援者も後に苦しめられることになりかねません

今回は心理的虐待のお話と、それが原因で起こる後遺症について解説していきます。

心理的虐待は本人も気づきにくい?相談しにくい理由

虐待には変わりないものの身体的に怪我などで表されるものとは違うので、周囲の人は気づきにくいのが心理的虐待

ただしこれ、本人も気づきにくいというのをご存知でしたか?

例えば当事者が心理的虐待を受けていると認識できない年齢の場合、物心ついた頃にはその生活が当たり前になってしまいます。

もし気づいたとしても”普通”に疑問を持つ純粋な子どもか、成長して経済的不安などが解消された大人でないと、なかなか周囲にも言い出せません。

さらに子どもの周囲にいるのは先生や友人の親、親戚など、基本的には親がコントロールできる範囲の大人ばかり。

親身になってくれない大人に相談してしまえば、さらに状況が悪化することもあります。

こういった事実から、治療を適切な時期に受けられずに後遺症を持つサバイバーが多いのです。

虐待の後遺症の例とは?

実際に心理的虐待から発生する後遺症にどんなものがあるのでしょうか?

もしかしたらあなたも気づいていないかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。

自己肯定感が極端に低くなる

心理的虐待を受けていない人でも、仕事などで失敗して落ち込めば自己肯定感も下がります。

ただ心理的虐待を受けていた人は何事に対してもネガティブ思考で捉えたり、特に大きな失敗もなく順調でも自己肯定感が低いのです。

さらに自己肯定感が低いため、虐待されてでも自分を見てくれる人に依存しているという場合もあります。

するとただでさえ自己肯定感が低い状態なのに、そこへまた心理的虐待を受けて落ち込むといった無限ループに突入する可能性も。

後遺症であるということを認め、適切な場所で治療することをおすすめします。

記憶がなくなる解離性健忘

解離性健忘とは、他の記憶はあるのに辛かったと感じている部分だけの記憶が抜け落ちること。

日常的に心理的虐待を受けていたのであれば、長期間の記憶を失くすこともあります。

さらに心が疲弊するので新しく記憶する気力も削がれ、記憶したものを忘れやすくなることもあるでしょう。

今後の新たな活動に支障が出る

例えば親からの心理的虐待を受けていたとして、大人になり実家を出たとしましょう。

その先で問題なくスムーズに生活ができるのであれば、後遺症は軽いものかもしれません。

本人の現在の状況、心理的虐待を受け始めた時期や対象者、その内容で後遺症も大きく変化します。

もし今後何か始めようとしたとき紹介した2つのようなものを感じて、”始めにくい”や”始められなかった”なんてことがあれば、それは虐待の後遺症といえるでしょう。

知っておきたいしつけと虐待の違い

ちなみに虐待としつけの違いについても、ここで解説しておきましょう。

しつけとは…

社会でのルールや最低限必要なことを教えること

虐待とは…

感情で支配しようとすること

つまり、道路に飛び出した我が子に「危ないから飛び出すのはダメ」と叱ることは”しつけ”

「道路に飛び出すとか、だからあんたは無能なのよ」なんて感情で怒りつけるのは”虐待”です。

ちなみにこの例を見て大げさだと思ったなら、もしかしたらあなたは心理的虐待に気づかずに洗脳されている状態かもしれません。

「心配した親が驚いてそう言ってしまうこともある」なんて庇うのであれば、もしかしたら親に依存している状態ということもあり得るのです。

まとめ

”大人と子ども”であったり”親と子”という関係から、上下関係になりやすいことは仕方のないこと

でもその立場を利用して自分に利益を得ようとした時点で、それは虐待になります。

心理的だろうが、身体的だろうが虐待は虐待。後遺症はほとんどの人に表れるものなので、「これくらい」と思わないようにしましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です